こんにちは。SORAです。
突然ですが、最近ストレスは溜まっていませんか?
SORA
そんなストレスが溜まっていると感じる方向けに
リラックスのできる成分をまとめてきました。
目次
GABA
GABAとは野菜や果物などに含まれるアミノ酸の一種です。
最近だと、GABAチョコレートなどGABAに関する商品も増え、
親しみやすい栄養素の一つなのではないでしょうか
このGABAにはストレス低減効果が知られています。
GABAを摂取することで、
ストレスの指標として知られる唾液クロモグラニンAおよび唾液コルチゾールの低下が確認されました。
GABAについての詳しい解説は以前の記事をチェックしてみてください。
【睡眠不足の人必見】GABAで睡眠改善テアニン
引用:wikipedia
テアニンとはお茶に含まれる特有のアミノ酸です。
脳内で重要な生理作用を果たしているグルタミン酸と化学構造が似ているため、脳内で重要な働きをすると推測されています。
このテアニンにはリラクゼーション効果が期待できます。
何故なら、リラックス時には脳からα波がより分泌されると言われているのですが、テアニンを摂取するとこのα波が放出すると報告されています。
引用:食品とリラックス 横越英彦 化学と教育 59巻8号(2011年)
これはテアニン摂取50分後に脳からα波が放出されていることを観察した図になります。
また、実際にストレスを低減した結果も得られている。
引用:Kimura K, et al, “L-Theanine reduces psychological and physiological stress responses”Biological Psychology 74 (2007) 39–45 一部補足
この結果から、ストレス負荷による
ストレスの上昇に対し、
テアニンの抑制効果がわかります。
リモネン
引用:wikipedia
リモネンとは柑橘類に含まれる代表的な香りの成分です。
リモネンにもストレス低減効果が期待できます。
リモネンのストレス低減効果について
ラットを用いた試験が報告されています。
引用:食品とリラックス 横越英彦 化学と教育 59巻8号(2011年)
ラットに電気刺激や恐怖心を与えるとラットはストレスを感じ、
血中コルチコステロン濃度が上昇します。
このコルチコステロン濃度の上昇をあらかじめリモネンを投与することで、抑えることが可能であったと報告されています。
また、リモネン等の香りのあるレモン果汁と香りのないレモン果汁を
人に嗅がせた場合、香りのあるレモン果汁の方が
α波がより多く放出されたことが報告されています。
お酒(ビール、ワイン、ウイスキー)の香り
最後になんとお酒の香りにもストレス低減効果が報告されているので、ご紹介します。
古典的なお酒であるビール、ワイン、ウイスキーは
ストレスを緩和しリラックスをすることを目的とし、
摂取されてきました。
ワインの香りをヒトに喚がせるとα波が増加し
リラックスの主観評価とα波レベルに相関があることが報告されています。
また,ビールの香気成分にリラックス作用のあることが
報告されており、これにはホップ中のリナロールや
エステル類などの香気成分が関与していると言われています。
ウイスキーの香りに関してもストレス低減効果が報告されています。
実際にウイスキーの香りを人に嗅がし、
自律神経活動に及ぼす影響について研究した結果を紹介します。
引用:好田裕史 「ウイスキーの香気成分のストレス緩和作用」日本醸造協会誌 110巻2号 81-85 (2015年)
これは、ウイスキーの香気成分及び
リラックス効果を有する
代表的な香りのα-ピネン(ラベンダーの香り)
を嗅がせた際のCVrrを測定した。
CVrrとは、自律神経のパラメーターの一つであり、
副交感神経活動が充進すると、CVrrは大きくなる。
そして、リラックス状態では副交感神経の
活動が増加することがわかっているため、
コントロール群と比較し、ウイスキーの香り
及びα-ピネンはリラックス効果を促していると考えられる。
まとめ
リラックスに効果のある食品成分は
・GABA
・テアニン
・リモネン
・お酒(ビール、ワイン、ウイスキー)の香り
いかがでしたか。
これらの成分を摂取し、
一緒にストレス社会を乗り切っていきましょう。
参考
食品とリラックス 横越英彦 化学と教育 59巻8号(2011年)
Kimura K, et al, “L-Theanine reduces psychological and physiological stress responses”Biological Psychology 74 (2007) 39–45
好田裕史 「ウイスキーの香気成分のストレス緩和作用」